静岡県の中部に位置し大井川の豊かな水と暖かな気候に恵まれた、島田市の伊太地区に梅工房おおいしがあります。
島田市伊太地区は『梅の里』と呼ばれ、静岡県内有数の梅の産地として有名です。
伊太地区では昔から南高梅や八房梅が栽培され、今では約三千本もの梅畑が広がっています。
梅の花が咲く頃、毎年二月には伊太梅まつりが盛大に開催されます。
伊太地区で最も古くから栽培されているのが『八房梅』です。種が小さくて肉厚なのが特長。実も皮も柔らかく、とてもおいしい梅です。
梅工房おおいしでは、伊太地区ゆかりの八房梅の栽培と、普及に力を入れています。
島田市の本通り6丁目にある林入寺には『薬梅』という伝説があるんです。
昔々、東海道の通り道、越すに越されぬ大井川と呼ばれていた「島田宿」で、流行病が出たそうです。
病はたちまち広がって、どこの家でも病人をかかえて困り果てていました。
ある夜、林入寺の和尚さんの夢まくらに、お寺のご本尊が現れて、「庭の梅の花と葉をせんじて飲ませるがよい。おそろしい流行病もたちまち治るであろう」そう言って、すっと消えました。
次の日、和尚がお寺の梅の花と葉をせんじて飲ませた病人たちは、たちまち起きだせるようになり、流行病は梅の木のおかげでぴたりと収まりました。
その後、この梅の木を『薬梅』と呼ぶようになったといいます。
梅は昔から、私たちの健康を支え、身を守ってくれる存在でした。
梅工房おおいしでは、古くから島田市で愛される梅を加工し、皆様にお届けします。